技術情報

独自高強度歯形技術

オンドが可能にした「より強く」「より小さく」。

環境問題からニーズの高まる自動車の燃費向上のためにオンドが目指したのは、駆動系部品を高強度化して、小型・軽量化を実現させることでした。これまでのモノづくりの歴史の中で培ってきた技術ノウハウと、開発、生産技術、製造の各専門分野を高いレベルで融合することにより「独自高強度歯形技術」を確立。この技術を採用したディファレンシャルギヤは、当社の従来製品に対して、高強度化に成功。さらに、このディファレンシャルギヤを使ったディファレンシャルアッシーは、当社の従来製品に対して、大幅な軽量化を実現しました。これにより自動車のCO2排出量の低減、燃費向上に大きく貢献しています。

設計開発から生産まで、各分野で優れた技術を集結し、一貫したモノづくり

高強度化を支えた2つのシミュレーション技術。

地道に経験を積み重ね、設計開発へ業務を広げてきたモノづくり文化。

高強度化技術の支えとなったのは、「構造解析シミュレーション」と「鍛造成形シミュレーション」の二つのシミュレーション技術です。高強度化のために歯の形状を工夫して、ギヤのかみ合い率を向上させると、冷間鍛造では成形性が低下し、金型寿命も短くなるため、コストが膨らんでしまう課題がありました。そこで「構造解析シミュレーション」でギヤの強度と形状を、「鍛造成形シミュレーション」で鍛造成形性、鍛造金型にかかる応力を予測し徹底的に検証。これにより実製作前のコンピュータ上のモデルで強度と製造コストについての精度の高いシミュレーションができるようになりました。又、この2つのシミュレーション技術により、製品開発期間の短縮や、開発費、開発手戻りの抑制が進み、効率のよい製品開発と量産も実現しました。

未来のために、さらなる技術発展を目指して。

「独自高強度歯形技術」によるディファレンシャルギヤを使用したディファレンシャルアッシーは、「第5回ものづくり日本大賞特別賞」を受賞し、現在も高い評価を得ています。また、「独自高強度歯形技術」で培った「構造解析シミュレーション技術」「鍛造成形シミュレーション技術」は、ディファレンシャルケースや構成部品のピニオンシャフトなど他製品の強度解析にも幅広く適用しています。オンドは、車と人と環境のよりよい未来のために、さらなる技術発展を目指して、これからも加速し続けます。

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